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Channel: 中華街ランチ探偵団「酔華」
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気になる本牧の中国料理「香」、そして中華街「雲龍」

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 昨年秋のことだが、本牧の「ゴールデンカップ」に行ったとき、すぐそばにこんな店ができているのを知った。

 「香(シャン)」という小奇麗で、ちょっとおしゃれな感じの中国料理店である。
 以前、ここには頑固そうな爺さんが一人でやってる小さなパン屋さんだった。品揃えも少なく、どうなるのかなと思っていたら案の定、短期間で撤収となっていた所だ。

 私は何回か「香」の前を通っているのだが、その時はいつもお客さんが一杯で、いまだに突入できないでいる。
 それでもとりあえず、店頭に置かれたメニューなどを撮影してきたので、今日はそれらを載せておこう。


 週替わりのランチセットには自家製野菜ジュースが付くという。
 ライスはご飯かお粥を選べる。

 週替わりのお粥もあって、この時には押麦を使ったものが提供されていた。なんだか良さそうな感じだ。


 そして目を惹くのはスープだ。
 この日は「秋の美肌薬膳スープ」が出ていた。材料は白キクラゲ、ハトムギ、カブ、鶏肉♪


 冬になったら、こんなのが出た。
 冬の腎を補うスープ♪
 材料は干し海老、白菜、山芋、鶏肉、白ごま。

 本牧には薬膳カフェ「スプリングドア」もあるし、薬局も多いし、なんだか身体に良さそうな町だね。
 米兵や不良がたくさんいた時代は活気があったようだが、これからは健康福祉の町に転換かな。


 麺飯類のメニュー。
 中華街の大衆的なお店と比較すると、やや高めであるが、なんとなく旨いものを食わせてくれるような気がする。

 汁なし担担麺がちょっと気になるね。
 でも「辛辛」というのが…
 私には無理か…


 新しい店が出店する一方で、本牧1丁目にあったカレー屋さんが閉店していた。
 中華から転身した若い人がやっていたのだが…
 残念だね。


 これは近くの焼肉屋さん。
 
 食い物ばかりに気持ちが傾いているからなぁ…
 悔い改めなけりゃいけないけど。


 これは別な日に本牧を訪ねた際に撮影した中華料理「幸楽」。

 歴史のある店だとは聞いていたけど、昨年、中華街の「隆蓮」でこの店に関する記録を読んで、改めて本牧中華の凄さを知った。
 その記事というのは、華僑の生徒が自分の家のルーツを語っている作文だ。
 そこには、こんなことが書いてあった。

 現在、神奈川県横浜市の中区に「幸楽」という中華料理店があります。このお店は我が華僑一族の二代目である高祖父が開いたお店で、開業当時から91年が経っています。
 高祖父はもともと東京の浅草で中華料理店を開いており、1923年の関東大震災によって横浜の本牧に移住しました。
 そこで、高祖父は「聚英楼」という中華料理店を開きました。のちに、私の曾祖母がそのお店を継ぎ、「幸楽」へと名前が変わりました。
 (中略)
 このお店は近隣の方々にとても親しまれ、写真の建物も近隣の方と深く関係しています。
 実は、私の曽祖父母が近隣のおじさんに頼まれ事をされ、そのお礼にと、そのおじさんの故郷である新潟県から木材と大工さんが一式やってきて、その一式で作ったのが、この写真の「幸楽」です。(酔華注:この写真というのは上に掲載した現在の店ではなく、作文に添付されている昔の写真のことです)
 我が華僑一族は、私の代で六代目です。そのうち、二代目である高祖父から五代目である叔父まで料理人をやっています。
 それに限らず、高祖父の親戚にも料理人が多く、当時、高祖父のお店付近には五軒ほどの中華料理店があり、その全ては高祖父の親戚のお店だったそうです。
 私は我が家の親戚がとても多いことや、歴史がとても長いことをつい最近まで知りませんでした。

 この「幸楽」というのは、そういう歴史があったのね。
 本牧あたりには創業100年という「華香亭」を始め、「奇珍楼」、「長白山」、「喜楽」、「清心」などという名店が並んでいる。
 このエリアでは、ほかに焼売の小売り店「上田屋」もあるし、少し足を延ばせば「ムーンカフェ」のホノルルチャウメンも食べられる。

 かつてはアメリカンな町といわれていたが、今では“裏中華街”といってもいいほどだ。

 侮れないぜ、本牧中華。

 一方こちらは中華街市場通り。


 私の好きな店「雲龍」だが……

 暖簾が仕舞われたまま、何か張り紙が出ている。(1月8日撮影)


 1週間の休業だ。

 正月休みなのかな。
 

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