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Channel: 中華街ランチ探偵団「酔華」
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横浜開港資料館の企画展示「異国の面影」に行ってきた

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 サブタイトルは、≪横濱外国人居留地 1895 迷いこんだのは、120年前の地図の中≫。

 今回初公開している地図は、1895年に製作された横浜外国人居留地の火災保険地図だ。
 これは保険会社が保険料率を算定するために、製図会社の実地調査に基づいて作ったもの。


 保険会社の地図ということで、建物の材質ごとに色分けされているのはもちろんだが、地図に描かれた建物の名前や街並みを写真と組み合わせることによって、居留地内の姿を明らかにしている。(これは展示室の外に掲げている小型版)


 ところで、開港資料館に来るたびに気になっている絵がある。


 「ハイネ原画によるペリー横浜上陸」の図だ。


 この右下に描かれているお社は何だろう。


 これが元の風景だそうで、説明文にはこう書いてある。

 横浜村の小さな神社(水神社)を描いたもの。その脇にそびえているのが、玉楠の木と伝えられている。
 この神社の向かい側に応接所が設けられ、日米和親条約の締結交渉が行われた。

 神社はのちに移転し、その跡地にイギリス領事館ができたというが、移転先は何処だったのだろうか。


 横浜上陸図の中で水神社よりも気になっているのが、これだ。

 謎はこの小さな武士は誰なのかということ。

 私は、万延元年(1860)の遣米使節団に見習い通訳として参加した立石斧次郎なのではないかと思っている。
 この人は天保14年(1843)生まれだから、ペリーが横浜に上陸したとき(1854)は11歳である。
 オランダ語の通訳だった養父・立石得十郎と一緒に、この場に行ったような気がしてならない。

 のちに遣米使節団の見習い通訳としてアメリカに渡った斧次郎は、物おじしない性格のおかげで大人気となり、彼をテーマにして「トミーポルカ」という曲が作られたほど現地では大歓迎を受けたという。

 このことについては、別の記事に書くつもり。

 横浜開港資料館は企画展だけでなく、こういった通常の常設資料もじっくり眺めていると時間が経つのを忘れるほどだ。
 6月2日は開港記念日なので入館料は無料♪ しかも、歴史に関する書籍が20%オフだ。
 近くの方は昼休みにでも行ってみたらいかがだろうか。
  

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