横浜中華街で肉まんといえば、直径約11センチ、重量約180gといったものが主流である。
その常識を超えたのが1989年に発売を開始した「江戸清」のブタまんだ。
ベルリンの壁が崩壊した時代にふさわしく、これまで“肉まん界”にあった11センチ180gという壁をぶち破ったのである。
「江戸清」のは直径が13センチ、重さが280gという。
値段は破格の1個500円!
名称も「肉まん」ではなく「ブタまん」とした。
中華街一の大きさを誇っていたのだが、2004年、これを逆手に取るようにして登場したのが「皇朝」の“中華街一小さくて安い肉まん”だ。
直径約6センチ、重量約45グラム!
値段は破格の 1個90円!
以後、これと似たような肉まん専門店が登場し、どれがどれやら分からないことになってきた。
「皇朝」はまた、黄色い服を着た世界チャンピオンでもブームをつくった(最初にチャンピオンという経歴を表示したのは「上海豫園」の朱愛萍だ)。
やがてそれも金メダルなどが登場し、こちらも何が何やら分からなくなってきている。
ところで、この5〜6年の間に、横浜中華街では食べ放題の店が増加してきていることに、皆さんお気づきだと思う。新規開店もあれば、一般の中華料理店から食べ放題店に転換した店も多い。
そんな近年のブームの始まりは、焼肉店の跡地にオープンした「珍味園」だった。
しかし、この店は中華街の中でも端の方にあるため知っている人が少なく、話題になることはあまり多くはなかったのだが、その2年後の2005年、中華料理店を出していた「皇朝」が食べ放題店に転換したところから、ここ数年のブームが始まったといってもいい。
そういう意味では、「皇朝」というお店は新しい事業を展開していく、中華街の魁(さきがけ)のような存在なのかもしれない。
ミニ肉まん、生煎包が飽和状態になりつつある昨今、同店は新たな活路を“あげぱん”に見出したのである。
“あげぱん”といえば思い出すのは学校給食でよく食べたアレ。大型のコッペパンを揚げて砂糖をまぶしたやつ。
でも、「皇朝」の“あげぱん”はちょっと違う。
中華風ハンバーガーだ。
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豚の角煮と照り焼きチキンが各320円。エビカツだと350円だ。
限定品で2000円なんていうのもあるが…
誰がこんなのを買うんだろう…
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釜焼きチャーシュー350円、鴨の炭火焼が380円というラインナップである。
金持ちではない普通の方々はこの辺の商品がふさわしいかな。
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中華饅頭の生地をベースにしているバンズは2種類ある。
一つは店頭にも大書きしてあるように揚げたもので、もう一つは蒸したタイプ。
お客さんの好みで選べるようになっている。カロリーが気になる方には“蒸し”がお勧めかもしれない。
金持ちではない私は、釜焼きチャーシューを注文。カロリーも気にならないから“揚げ”でお願いした。
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ここは作り置きではなく、すべて注文を受けてから作り始めるので結構時間がかかる。
私の隣にいた女性たちは、豚の角煮、照り焼きチキン、チャーシューを頼んでいたが、見ていると鉄板の上でそれらが焼かれていた。
いや、焼くという言い方は間違っているかな…温めているっていうのかな。
まあとにかく、すぐ手にすることはできない。
その間、ベンチに座って待つのだ。もちろん、出来上がったのをここで食べることもできる。
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寒いでしょうからスープを飲んでお待ちくださいと、こんなサービスがあったのは意外。
オマケではあるが、なかなか美味しい。
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バンズの表面はサクサクで、内部はモチモチとした食感。
表面にはゴマがたっぷり!!
このバンズ、想像していたより美味しい。
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そして厚切りのチャーシューはネギ・キャベツとの相性がいい。
なんだか一品料理を食べている感じがした。
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これは腹を空かして待っている妻子のためにお持ち帰りにしたもの。
頑丈な箱に入れてくれた。
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家に帰ってふたを開ける。
どんな状態で出てくるのか…みんなの眼が集まる。
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ジャ〜ン!
フォアグラと牛ステーキの2段重ね!
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どちらもレストランでは主役級の食材であるが、贅沢にもその二人を起用してしまったのである。
しかも、二枚看板の間でつなぎ役に徹するのは、なんとトリュフソース!
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ステーキは柔らかくて美味しい!
でも、フォアグラは……
生まれてから今まで2回くらいしか食べたことがないので、美味しいのかどうか…私のような舌では判断不能。
と言いつつ、みんなで奪い合いながら食べてしまった。
なんだかんだ評論していたが、結果的には美味しかったのだ。
ところで、こんなお高い“あげぱん”をどうして食べたのか、みなさん気になるでしょう。
もちろん、買ったものではありません。
オープンの日に配られたという無料券つきのチラシを、某老舗料理店のお譲さんから頂いたの。
期間中、毎日午後7時から先着10人(だったかな)限定のサービスだった。
ありがとうございました。
【参考】
「皇朝」が2004年に出した餃子専門店
こちらからどうぞ。
「皇朝」が2004年に出した最初の料理店
こちらからどうぞ。
←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね
その常識を超えたのが1989年に発売を開始した「江戸清」のブタまんだ。
ベルリンの壁が崩壊した時代にふさわしく、これまで“肉まん界”にあった11センチ180gという壁をぶち破ったのである。
「江戸清」のは直径が13センチ、重さが280gという。
値段は破格の1個500円!
名称も「肉まん」ではなく「ブタまん」とした。
中華街一の大きさを誇っていたのだが、2004年、これを逆手に取るようにして登場したのが「皇朝」の“中華街一小さくて安い肉まん”だ。
直径約6センチ、重量約45グラム!
値段は破格の 1個90円!
以後、これと似たような肉まん専門店が登場し、どれがどれやら分からないことになってきた。
「皇朝」はまた、黄色い服を着た世界チャンピオンでもブームをつくった(最初にチャンピオンという経歴を表示したのは「上海豫園」の朱愛萍だ)。
やがてそれも金メダルなどが登場し、こちらも何が何やら分からなくなってきている。
ところで、この5〜6年の間に、横浜中華街では食べ放題の店が増加してきていることに、皆さんお気づきだと思う。新規開店もあれば、一般の中華料理店から食べ放題店に転換した店も多い。
そんな近年のブームの始まりは、焼肉店の跡地にオープンした「珍味園」だった。
しかし、この店は中華街の中でも端の方にあるため知っている人が少なく、話題になることはあまり多くはなかったのだが、その2年後の2005年、中華料理店を出していた「皇朝」が食べ放題店に転換したところから、ここ数年のブームが始まったといってもいい。
そういう意味では、「皇朝」というお店は新しい事業を展開していく、中華街の魁(さきがけ)のような存在なのかもしれない。
ミニ肉まん、生煎包が飽和状態になりつつある昨今、同店は新たな活路を“あげぱん”に見出したのである。
“あげぱん”といえば思い出すのは学校給食でよく食べたアレ。大型のコッペパンを揚げて砂糖をまぶしたやつ。
でも、「皇朝」の“あげぱん”はちょっと違う。
中華風ハンバーガーだ。

豚の角煮と照り焼きチキンが各320円。エビカツだと350円だ。
限定品で2000円なんていうのもあるが…
誰がこんなのを買うんだろう…

釜焼きチャーシュー350円、鴨の炭火焼が380円というラインナップである。
金持ちではない普通の方々はこの辺の商品がふさわしいかな。

中華饅頭の生地をベースにしているバンズは2種類ある。
一つは店頭にも大書きしてあるように揚げたもので、もう一つは蒸したタイプ。
お客さんの好みで選べるようになっている。カロリーが気になる方には“蒸し”がお勧めかもしれない。
金持ちではない私は、釜焼きチャーシューを注文。カロリーも気にならないから“揚げ”でお願いした。

ここは作り置きではなく、すべて注文を受けてから作り始めるので結構時間がかかる。
私の隣にいた女性たちは、豚の角煮、照り焼きチキン、チャーシューを頼んでいたが、見ていると鉄板の上でそれらが焼かれていた。
いや、焼くという言い方は間違っているかな…温めているっていうのかな。
まあとにかく、すぐ手にすることはできない。
その間、ベンチに座って待つのだ。もちろん、出来上がったのをここで食べることもできる。

寒いでしょうからスープを飲んでお待ちくださいと、こんなサービスがあったのは意外。
オマケではあるが、なかなか美味しい。

バンズの表面はサクサクで、内部はモチモチとした食感。
表面にはゴマがたっぷり!!
このバンズ、想像していたより美味しい。

そして厚切りのチャーシューはネギ・キャベツとの相性がいい。
なんだか一品料理を食べている感じがした。

これは腹を空かして待っている妻子のためにお持ち帰りにしたもの。
頑丈な箱に入れてくれた。

家に帰ってふたを開ける。
どんな状態で出てくるのか…みんなの眼が集まる。

ジャ〜ン!
フォアグラと牛ステーキの2段重ね!

どちらもレストランでは主役級の食材であるが、贅沢にもその二人を起用してしまったのである。
しかも、二枚看板の間でつなぎ役に徹するのは、なんとトリュフソース!

ステーキは柔らかくて美味しい!
でも、フォアグラは……
生まれてから今まで2回くらいしか食べたことがないので、美味しいのかどうか…私のような舌では判断不能。
と言いつつ、みんなで奪い合いながら食べてしまった。
なんだかんだ評論していたが、結果的には美味しかったのだ。
ところで、こんなお高い“あげぱん”をどうして食べたのか、みなさん気になるでしょう。
もちろん、買ったものではありません。
オープンの日に配られたという無料券つきのチラシを、某老舗料理店のお譲さんから頂いたの。
期間中、毎日午後7時から先着10人(だったかな)限定のサービスだった。
ありがとうございました。
【参考】
「皇朝」が2004年に出した餃子専門店

「皇朝」が2004年に出した最初の料理店

