Quantcast
Channel: 中華街ランチ探偵団「酔華」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2506

「安楽園」も閉店! 嗚呼…

$
0
0
 あの「安楽園」が5月末をもって閉店します!

     

 創業が明治30年代といいますから100年以上続く名店です。まるで銭湯のような独特の建物は戦後に建て直したもので、50年以上、修繕しながら守ってきたそうです。

 そんな老舗がとうとう閉店するというのです。

 情報を寄せてくれたのはハンドルネーム、馬の骨さん。
 さっそく「安楽園を守る会」のkimcafeさんのブログを確認してみたら、やはりこんな記事がアップされていました!


 しかし、なんということでしょうか、5月31日(火)は定休日!!

 だから実質的な最終営業日は30日(月)なのです。



 嗚呼…

 いろいろ書きたいことはありますが、とりあえずは写真でお店を振り返ってみます。


 トレードマークの丸に安の字。 


 欄干のついた1階の窓。


 こちらは2階の窓。


 屋根には懸魚と鬼瓦。


 入口。

 禁煙マークが嬉しいです。
 縦長の板は、「麺類あります」のような表示。営業時間になるとひっくり返されます。


 ドアを開けて入ったところに置かれている石。
 手水鉢でしょうか。


 その真上の天井。
 桟にも彫り物があります。凝ってますねぇ。 


 帳場。


 なまこ壁。
 いや壁じゃないか、柱か。

 別に、なまこ料理ありますっていう意味じゃないと思いますが…
 

 待合スペース。


 御酉様で買ったのでしょうか。
 かなり大きいです。


 1階エントランス全景。


 ここからは1階客室のご案内です。

 グリーンの十字が何ともいえません。
 その交差点にはルビーのような赤色が。


 掛け軸。


 違い棚。
 

 窓ガラスの拡大。


 懐かしい!

 ネジ式の鍵。


 どこか和風。


 1階右側の部屋。


 1階左側の部屋。


 BGMもない、テレビの音もない。

 静寂そのものです。


 和風旅館の趣。 


 床の間のような。


 テーブルより座敷が似合う感じ。


 棚の間に立っている木にも装飾が。


 窓の桟だって、たんなる円柱形の木材ではありません。

 一本一本、その形が異なるのです。


 この桟は、どこか中華風の感じもみられますね。


 トイレはこの奥。

 中庭の先にあります。


 通路の右側は厨房のようです。

 左側は客室でしょうか。


 その厨房の上にも客室かな。


 トイレの案内表示が見えてきました。
 ここまで、かなり奥が深いです。


 その案内板の下は、鯉が泳ぐ池!


 さらに、その奥には別棟が!

 敷地内に別館があるといった風情です。


 そしてトイレ。


 この写真は以前撮ったもの。

 こうして並べてみると、ペンキを塗り替えていることが分かりますね。


 さて、ここから2階へご案内しましょう。


 階段を上がって回り込むと、こんな席があります。

 特等席ですね。


 2階奥の部屋。


 こんなところにも屋根が。

 そして花を生けた花瓶も。


 2階和室入口。


 その内部。


 2階フロア全景。


 そして再び、不思議な席。


 さて、店内見学はこのくらいにして、今まで私が食べた麺飯類の一部を並べておきます。
 
 まずはお茶。ここは中国茶ではなく日本茶が土瓶で供されます。


 五目焼きそば。


 玉子チャーハン。


 海老そば。


 海老そばアップ!


 シュウマイ。


 シュウマイ、アップ!


 五目チャーハン。


 チャーシュー麺。


 五目そば。


 コース料理メニュー。


 再び五目そば。


 海老焼きそば…だったかな…


 再度、五目そば。 


 肉細切りそば。


 さて、ここからメニューブックの一部をご紹介します。
 これは野菜類の部。

 以降、画像をクリックすると大きなサイズで見ることができます。

 豚肉類。
 
 牛肉類。

 なまこ類・春巻類・玉子類。

 チーフのおすすめ。

 麺類。

 チャーハン類。

 冷たい料理。


 というわけで、残すところあと4日!

 この期間に中華街へ行ける方は、ぜひ足を運んでみてください。
 ほんとにいい店です。

 料理もさることながら、今までご覧いただいたように素敵な建物なのです。
 しかも、おばさんがいい感じ!

 たとえば、こんなことがありました。
 4人連れでやって来たグループが、「海老チャーハン4つお願いします〜」なんて注文をしていたのですが、おばちゃん、何て言ったと思います?

 「それじゃあ、もったいないんじゃないでしょうかね。せっかく4人で来ているんだから、たとえば海老チャーハン2つに五目チャーハン2つにすれば、それぞれで分けあって半分ずつたべられますよ。小皿使えばいいのですからね。あるいはチャーハン2つに焼きそば2つというのもいいのでは。ご飯類ばかりよりも麺が入ったほうが食味も違うし…」

 マスコミで有名などこかの店では、昼時はシェアするための小皿を出さないという話もあるなか、ここ「安楽園」は本当に楽園ですね。
 そういえば、一昨年閉店した「栄楽園」も、善隣門下で地味に頑張っている「楽園」も、私の好きな店はみんな楽園が付いている…。
 
 あ、それから、ここはすべて円卓なのですが、どうも相席にはしない方針のようです。
 かなり効率が悪いと思います。それでも、あえてその姿勢を貫いてきたのでしょうね。
 先日も、私が食べている4人用円卓は私一人が独占していたのですが、昼の遅い時間帯にやって来たサラリーマン風の男性2人が、エントランスの待合スペースで座って待っていました。
 
 あと何回、食べに行けるか分かりませんが、記憶に留めておきたいお店です。

 安楽園の2代目は詩僧・蘇曼殊の研究者でした。それに関する過去の記事はコチラ


←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね

「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒




Viewing all articles
Browse latest Browse all 2506

Trending Articles