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Channel: 中華街ランチ探偵団「酔華」
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寿地区から

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 先日、「ギターとラケット」という記事のなかで書いた練習会場の目の前では、現在、こんな工事が行われている。2020年東京オリンピック・パラリンピックで使用する横浜文化体育館サブアリーナの建設工事だ。

 こういう高いクレーンを見るといつも思うのよね、上空で操作している人は大変だなぁ~って。
 トイレはどうするんだろう……?
 操作室の中についているのかな?
 
 昇り降りは階段で行うようだから、朝、中に入ったら夕方まで降りてこないんだろうか。ということは、中華街でランチなんていうわけにはいかないよね。

 さて、そんな工事が進められているここ、以前は横浜市立横浜工業高校だったことを覚えている人も少なくなってきたのではないだろうか。
 10数年前、高等学校の統合が進む中で同校は横浜総合高校に統合されて廃校になったのである。


 この付近を描いた昭和39年の地図。
 現在の工事現場の半分が横浜工業高校であったが、あとの半分は「オリンピック補助体育館」だったことが、ここから分かる。
 1964年当時も、文体のほかにサブ体育館を造っていたんだよね。

 そのころは港湾労働者がたくさんいた。もちろん日雇い労働者も。だから一般の職安(今でいうハローワーク)のほかに、港湾労働専門の職安も並んでいた。
 私が若いころ、仕事の関係でよくここの職安に通っていたのだが、周辺には手配師が大勢いて、しばしば声をかけられたことがある。ドカジャン着て、半長靴を履いていたからね。

 薄い水色に塗った部分には、かつて日之出川が流れていた。だから、そこを埋め立てて造った公園には日ノ出川公園と名付けられているのだ(緑色部分)。
 この公園にはテニスコートがある。先日、婆さんが勘違いしたのが、ここ。

 埋め立てられた部分は、公園のほかに簡易宿泊所街の一部を形成している。その中に赤く塗った部分が寿地区の中でも超ディープな呑み屋街だ。これについては後日、あらためて記事にしたい。


 昭和7年の地図に寿小学校が表示されている。ここが現在、横浜文化体育館サブアリーナの建設が行われている場所だ。
 日之出川をはさんだ対岸に「横浜社会館」というのがあった。独身労働者のための宿泊施設で、当初(大正時代)は現在の橫浜駅東口前にあったのだが、関東大震災後、高島町にあった2代目横浜駅が現在の場所に建設されるにあたり、横浜社会館はこちらの場所に移転してきた。これについても、後日、記事を書いてみたいと思う。

 地図には寿公設市場と中央卸売市場寿分場とが描かれている。現在、前者の場所には福祉プラザ&自立支援施設「はまかぜ」があり、後者の場所には寿労働センター&市営住宅(建て替え中)がある。


 さて、これが先ほどの赤い路地部分の航空写真であるが、その外側に設置されている自動販売機を、私はよく利用している。


 これね。
 右のタバコじゃないよ。


 左側の清涼飲料水♪

 

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